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戒名・位牌・引導の本来の意味について

 
葬儀に欠かせないと考えられてきた戒名・位牌・引導の本来の意味はどういうことでしょうか?

その前に...
読売新聞による冠婚葬祭に関する全国世論調査で、冠婚葬祭を簡素に行う方がよいか、盛大に行う方がよいかを個別に聞くと、「簡素に」との答えは
「法要」96%、「葬式」92%、「七五三」86%、「結婚式・披露宴」84%で、いずれも90%前後に達しました。
また自分の葬式を仏教式で行う場合、
戒名(法名)が「必要ない」と答えた人は56%で、
「必要だ」43%を上回っています。
年代別でみると、「必要ない」は40歳代で最多の63%でした。
(2012/4/8付)


戒名(かいみょう)
戒名とは、もともと僧侶が出家得度する時に、戒律を守ることを誓う意味で、師匠から授かる”修行名”をいいます。この「戒名」を「法名」ともいいます。

葬儀における「死後戒名」が定着したのは、江戸時代の寺請制度以来といわれています。江戸幕府の宗教政策により、キリシタンでないことを証明してもらう必要があり、住職から「死後戒名」をもらうことが不可欠でした。このことから「死後戒名」が普及しました。

やがて少しでも立派な戒名をもらうことが社会的にも価値があるとされるようになり、供養の額により戒名のランクがつくようになったのです。

しかし、仏教本来の平等の精神から外れ差別の温床との問題もあり、また戒名で成仏が約束されるわけがありません。

今日、虚礼廃止は当たり前のこととなってきました。本人と全く意味のない戒名よりも本名のままというのが健全な葬儀の在り方だと考えます。


位牌(いはい)
本来、位牌は儀式のために用いる名札です。これも戒名と同じで、故人の成仏のために必要なものではありません。古くは中国の儒教の風習から来ているようです。日本では室町時代から普及していったといわれています。
本来、葬儀のために用いられること以上の意味はないので、葬儀が終わればしかるべく処分していいものです。


引導(いんどう)
「引導」の仏教本来の意味は、仏が衆生を仏道に「引き導く」ことをいいます。
それが従来の葬儀の中では、僧侶が死者に成仏の”資格”を授けることに変わってしまっています。
葬儀で僧侶が引導文を読むのは中国の禅宗が始まりといわれ、日本でも禅宗と共に広まったようです。
引導文を読み上げなくても故人の成仏には何の関係もありません。

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戒名・位牌・引導の本来の意味

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